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BlogAI活用の現場で得た知見

AI顧問サービスとは何をしてくれるのか。毎月の進め方と、自社で用意する担当者

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AI顧問中小企業DX生成AI活用業務効率化

AI顧問サービスを何社か調べると、月額は5万円から50万円以上までばらばらです。何をしてくれるのか、契約したあと毎月何が起きるのかは、料金表を見ても分かりません。

毎月やることは決まっていて、自社で用意するのは兼務の窓口役1人です。数字は、当社が2026年9月3日25社の公式ページを調べた結果を使っています。

AI顧問サービスとは、AIを使えるようになるまで毎月付き合う支援

AI顧問サービスとは、AIを使う業務を決めるところから、手順書を作り、社員が自分で使えるようになるまでを、毎月続けて支援するサービスです。

困ったときだけ相談する窓口とは違います。毎月決まった日に打ち合わせをして、少しずつ現場にAIを入れていきます。

ただし、同じ「AI顧問」という名前でも、中身は3つのタイプに分かれます。

AI顧問サービスの3タイプ
  • チャットで質問に答えるだけ(実装なし)
  • 業務の洗い出しと手順書づくりまで一緒にやる
  • 要件定義や設計まで踏み込む

25社を調べたところ、月5万円のプランは4社あり、4社ともチャット中心で手順書づくりは含みません。いちばん社数が多いのは月10〜11万円7社で、次が月30〜33万円6社です。

月額の高い安いより、「手順書づくりまでやってくれるか」で、社員が使えるようになるまでの距離が変わります。契約前に、どのタイプかを必ず確認してください。料金の分布はAI社長・AI顧問の費用相場(25社の月額料金)にまとめています。

調べ方

2026年9月3日時点で、AI顧問を名乗る25社の公式ページを直接確認して料金を記録しました。月5万円4社月8万円1社月10〜11万円7社月15万円2社月20万円3社月30〜33万円6社月35〜40万円2社月50万円以上が3社です。

AIコンサル・研修・開発会社との違いは、「関わる期間」と「手元に残るもの」

AI顧問と他のサービスの違いは、関わる期間と、終わったあとに手元に残るものです。

  • AI顧問:毎月続く。手順書とプロンプト(AIへの指示文)が残る
  • AIコンサルティング:数か月のプロジェクト。戦略の資料が残る
  • AI研修:数回で終わる。研修資料が残る
  • 開発会社:システムを納品したら終わる。システムが残る
種類役割関わる期間成果物向いている場面
AI顧問業務の棚卸しから実務への落とし込みまで継続伴走継続的(月単位)手順書・プロンプト・運用ルール専任担当者がおらず実務レベルまで進めたい
AIコンサルティング戦略立案・方針策定が中心プロジェクト単位(短期)戦略資料・提言書方向性は自社で実行できる
AI研修(単発)知識・使い方の習得単発(数回)研修資料まず基礎知識をつけたい
開発会社特定システムの構築開発期間中のみシステム・アプリ作るものが既に決まっている

コンサルは何をやるかを決めるまでが仕事で、現場で実際に使うところまでは付き合わないことが多いです。研修は知識は付きますが、学んだあとに現場で使い続ける支援はありません。開発会社は、作るものが決まっていないと動けません。

社内に専任の担当者がいなくて、社員が実務で使えるところまで進めたいなら、AI顧問が向いています。方針だけ決めたい会社はコンサル、作るものが決まっている会社は開発会社が合います。

毎月のやり取りは、定例ミーティング・チャット相談・成果物の3つ

契約すると毎月起きるのは、定例ミーティング、チャットでの相談、手順書などの成果物の受け取りの3つです。

やり取りいつ何をするか
定例ミーティング月に決まった日進み具合を確認し、次の1か月にやることを決める
チャット相談随時現場から出た質問に、その都度答える
成果物の受け取り業務ごと・月末手順書、プロンプト、月次レポートを受け取る

最初にやるのは、AIを使える業務の洗い出し

最初の月にやるのは、社内でAIを使えそうな業務を20〜30件書き出す作業です。1件ずつ、減らせる時間、かかる費用、難しさの3つで点数を付け、どの業務から手を付けるかを決めます。

たとえば、経理の請求書の入力、営業の提案書の下書き、問い合わせメールの返信案、といった具合です(例)。順番を先に決めるので、思いつきでツールを試して終わることがありません。

ツール選びは、順番が決まってからです。業務によって向くツールが違うので、「業務を決めてからツールを選ぶ」の順番を守ります。逆にすると、現場に合わない道具を選んでしまいます。

手元に残るのは、業務ごとの手順書とプロンプト

業務ごとに、プロンプトと手順書が成果物として残ります。社員がその手順書を見れば、自分で同じ作業ができる状態がゴールです。担当者が異動しても、手順書があれば引き継げます。

あわせて、社内ルールづくりも含まれます。社内の情報を機密性で3段階に分け、どの情報をAIに入れてよいかの線引きを、手順書とセットで残します。線引きの考え方は生成AIの社内ルール、何から決めればいいかで説明しています。

効果は「減った時間」として月次レポートに残る

手順書を使い始めたら、業務ごとに減った時間を月次レポートに記録します。感覚ではなく数字で残すので、次にどの業務に広げるかを決めやすくなります。

自社で用意するのは、兼務の窓口役1人。専任は要らない

専任のAI担当者を新しく雇う必要はありません。いまの仕事と兼務する窓口役を1人決めれば始められます。

経営企画か情報システムの担当者が、窓口役を兼ねる会社が目立ちます。窓口役の仕事は次の3つです。

  • 月1回定例ミーティングに出る
  • 受け取った手順書を社内に配る
  • 現場から出た質問をまとめて顧問に渡す

現場の社員は、渡された手順書とプロンプトを使って、分からないところを窓口役に返すだけです。最初から使いこなす必要はありません。

注意

「専任者を採用してから始めよう」とすると、採用に時間がかかり、着手そのものが遅れます。兼務でも窓口を1人決めることが、進め方の起点です。

設定と日々の運用は自社の社員がやる。顧問は「自分で回せる状態」を作る

AI顧問は運用を代行しません。基本的な設定と日々の運用は自社の社員が行い、顧問はその社員が自分で回せる状態を作ります。

理由は1つです。社員が自分の手で動かした経験がないと、契約が終わった瞬間に使われなくなるからです。

顧問の作業と自社の作業

AI顧問がやること

  • 業務の棚卸しと優先順位づけ
  • ツール選びと手順書・プロンプトの作成
  • 情報を機密性で3段階に分けるルールづくり
  • 月次レポートで減った時間を記録

自社の社員がやること

  • 窓口役として定例に参加する
  • 手順書どおりに設定して運用する
  • どの業務データを機密扱いにするか決める
  • 使って出た疑問を質問として返す

もう1つ、AI顧問がやらないことがあります。安全に運用できない業務のAI化は勧めません。機密性の高い情報を扱う業務や、間違いが許されない業務は、無理に進めずに見送ります。

契約前に、顧問がやることと自社がやることの線を確認しておけば、思っていた支援と違うというずれは起きません。

契約前に確認するのは、最低契約期間・初期費用・プラン変更の3つ

月額のほかに、最低契約期間、初期費用、プラン変更の条件の3つを必ず確認してください。この3つは会社ごとにばらばらで、月額だけ比べても総額が分かりません。

25社の中には、次のような会社がありました。

  • 初期構築費として15万円を別に取る会社
  • ロードマップ作成として30万円を契約前に別売りする会社
  • 初期費用がない会社
  • 最低契約期間が6か月の会社、3か月の会社、定めのない会社
確認項目どう違うかなぜ確認するか
最低契約期間6か月3か月・なし、と会社ごとに違う合わなかったときに、いつやめられるかが変わる
初期費用なしの会社と、15万〜30万円かかる会社がある月額だけの比較では総額が見えない
プラン変更途中で内容を変えられるかは会社ごとに違う安いプランで始めて、あとから上げられるか

おすすめの進め方は、安いプランで始めて、必要になったら手順書づくりまで含むプランに上げられる会社を選ぶことです。金額の分布はAI社長・AI顧問の費用相場(25社の月額料金)にまとめています。

AI活用の進め方、30分で整理しませんか

いまの業務をもとに、最初に取り組むべきところを一緒に整理します。その場で契約を求めることはありません。

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3か月でどこまで進むか。始める前に社内で決めておく2つのこと

3か月で、減った時間を数字で示せるところまで進みます。

3か月の進み方
  1. 初月:業務の棚卸しと優先順位づけ
  2. 2か月目:ツール選びと手順書を渡して実務で使う
  3. 3か月目:修正と社内ルールづくり、効果測定
  • 初月:業務を20〜30件書き出し、順番を決める
  • 2か月:手順書とプロンプトを受け取り、社員が実務で使い始める。質問が増えるので窓口役が忙しくなる時期
  • 3か月:使ってみて出た不具合を直し、情報の分け方を決め、減った時間を業務ごとに記録する

依頼する前に社内で決めておくのは、「誰が窓口になるか」と「どの業務のデータを機密扱いにするか」の2つだけです。この2つが決まっていれば、初月の棚卸しに社内調整の時間を取られません。

よくある質問

生成AI活用支援サービスとは何ですか?

生成AIの導入や利用を支援するサービス全般を指す言葉で、AI顧問はその一種です。単発の研修や助言と違い、毎月続けて伴走する点が特徴です。

途中でプランを変更できますか?

会社ごとに違います。安いプランで始めて、あとから手順書づくりまで含むプランに変えたいなら、契約前に変更の条件を確認してください。

IT知識がない社員でも窓口役を務められますか?

務められます。窓口役に必要なのは技術の知識より、定例に出る、社内に配る、質問をまとめる、という調整の仕事です。手順書とプロンプトは顧問が作るので、自分で一から作る必要はありません。

研修や個別指導が終わったら、自動的にAI顧問へ移行しますか?

自動的には移行しません。研修とAI顧問は別のサービスです。知識を付けたいなら研修、実務で使えるようにしたいならAI顧問、と目的で選びます。

まとめ

AI顧問サービスは、AIを使う業務を決めるところから、手順書づくり、社内ルール、効果測定までを毎月一緒に進める支援です。安いプランと高いプランの差は、手順書づくりまで含むかどうかです。自社で用意するのは兼務の窓口役1人で、設定と日々の運用は社員が行います。

契約前には、最低契約期間・初期費用・プラン変更の条件を月額とは別に確認してください。まずは自社の業務を1つ選び、手作業にかかっている時間を測るところから始めてください。

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