テンプレートをコピペしてAIに記事を書かせても、思った記事にならない。そのたびにプロンプトを書き足して試し直しているが、社内に相談できる相手がいない。
記事作成のプロンプトは、構成案、本文、タイトルと導入文の3つに分けて指示すると、毎回ゼロから書き直さずに済みます。例文はそのままコピペして使えます。
AI記事作成プロンプトに書く3つ:役割・読者・出力形式
記事作成プロンプトとは、AIに、誰の立場で、誰に向けて、どんな形式で書くかを指示する文章です。
同じAIを使っても出来が変わるのは、この3つが具体的に書いてあるかの差です。書いていない部分は、AIが自分の判断で埋めます。
| 書くこと | 例文での書き方 | 書かないとどうなるか |
|---|---|---|
| 役割 | あなたはSEOライターです | 誰に向けて書くかをAIが迷う |
| 読者 | 社内に専任のAI担当者がいない企業の担当者向けに | AIが読者像を勝手に補う |
| 出力形式 | 大見出し6つ・小見出し2〜3つ、です・ます調、1見出し200〜250字 | 見出しの数や文字数をAIが自分で決める |
この3つを一度決めておけば、次の記事はキーワードと参考情報を差し替えるだけで済みます。
コピペで使える記事作成プロンプトの例文(構成案・本文・タイトルの3つ)
構成案を作る、本文を書く、タイトルと導入文を作るの3つに分けて、別々のプロンプトで指示します。
それぞれ指示する中身が違うため、1本のプロンプトに全部を詰め込むと出力がぶれやすくなります。
- 役割と読者を一文で決める
- 構成案を作らせる
- 参考情報を渡して本文を書かせる
- 本文をもとにタイトルと導入文を作らせる
- 数字と固有名詞を裏取りして公開
構成案を作るプロンプト(役割・想定読者・見出しの数)
構成案のプロンプトには、役割、想定読者、見出しの数の3つを書きます。例文は次のとおりです。
あなたはSEOライターです。社内に専任のAI担当者がいない企業の担当者向けに、〇〇というキーワードで検索する読者の悩みを想定してください。大見出し6つ・小見出し2〜3つの構成案を作ってください
役割と読者を先に固定すると、AIが誰に向けて書くかを迷いません。見出しの数を書かないと、AIが自分の判断で見出しを増やしたり減らしたりするため、数まで指定します。
本文を書くプロンプト(文体・文字数・参考情報)
本文のプロンプトには、文体と文字数に加えて、参考にする情報の渡し方を書きます。例文は2つに分かれます。
です・ます調で書き、1つの見出しにつき200〜250字を目安にしてください
以下の参考情報だけを事実として使い、それ以外の数字は書かないでください
参考情報を渡さずに書かせると、AIが実在しない数字や事例を作ることがあります。社内の一次情報や公開資料を添え、渡した情報以外の数字は書かせないと明記します。
タイトルと導入文を作るプロンプト(本文のあとに別で)
タイトルと導入文は、本文を書かせたあとに別のプロンプトで作ると、内容とのずれが減ります。例文は次の2つです。
本文の内容を踏まえて、狙うキーワードを前に置いたタイトルを32〜40字で5案出してください
結論を先に言う導入文を作ってください
初心者がつまずくのは指示の曖昧さ。目的・読者・文字数の書き方
プロンプトが思った通りに動かない原因の多くは、指示が曖昧なことにあります。
「読者に分かりやすく」「魅力的なタイトルで」のような言葉は、AIによって解釈がばらつきます。次の3点を先に決めてからプロンプトに入れると、出力のぶれが減ります。
目的と読者像は一文で
プロンプトを書く前に、誰に何を伝える記事かを一文で決めます。例文は次のとおりです。
社内に専任のAI担当者がいない企業の広報担当者に向けて、記事作成プロンプトの型を伝える記事
この一文をプロンプトに入れると、AIが読者像を勝手に補わなくなります。
文体と文字数は数値で
「簡潔に」「読みやすく」の代わりに、文字数、項目数、文体を数値で書くと、AIの出力がそろいます。
- 「簡潔に」→「見出しごとに200字程度」
- 「箇条書きで」→「箇条書きは3項目まで」
- 「読みやすく」→「です・ます調」
生成後の裏取りは、数字と固有名詞
AIが書いた数字や固有名詞は、公開前に一次情報で確かめます。AIは自然な文章を作るのが得意な反面、存在しない統計やもっともらしい社名を作ることがあるためです。
本文中の数字と固有名詞だけを抜き出して裏取りする手順を、1つ決めておきます。
生成した記事はそのまま公開してよいか。見るのは類似と中身の2点
そのまま使えるかを一度に判定する基準はなく、他社記事との類似と、中身の質の2点に分けて確認します。
前者は他社記事との似方の問題、後者はAIで書いたこと自体でSEO評価が下がるのかという中身の問題です。混ぜると対策がずれるので、分けて見ます。
- 類似:他社記事のURLを貼っていないか
- 類似:自社の事実を1つ以上入れたか
- 中身:数字と固有名詞を裏取りしたか
- 中身:読者の疑問に具体的に答えているか
コピーコンテンツにならないための確認手順
他社記事のURLをプロンプトに貼っていないかを見て、次に自社の事実を1つ以上入れてから公開します。URLの中身をそのまま要約させると、表現が元の記事に似やすくなります。
自社の事実とは、自社の料金や自社で行った調査データのような、他社が持っていない一次情報です。これを1つ入れるだけで、記事の中に他社の記事にはない部分ができます。
SEO評価はAIで書いたこと自体では下がらない
SEO評価が下がる原因は、内容が薄いことと事実誤認があることで、AIで生成したこと自体は原因になりません。
Googleも、どう作られたかにかかわらず、コンテンツの品質で評価すると公式に説明しています(出典:developers.google.com「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」・2023年2月)。
逆に、人が書いた記事でも、当たり障りのない一般論だけなら評価されにくくなります。公開前に確認するのは、中身が読者の疑問に答えているかです。
プロンプトに入れてよい情報と、入れてはいけない情報
他社の記事URLはそのまま貼らず、社内情報は外部に出してよいものかを機密性で区分してから入力します。
上位記事のURLを貼ると、表現や構成が元の記事に似やすくなります。参考にしたい記事がある場合は、その記事が扱っている論点を自分の言葉でメモしてからプロンプトに入れます。前の見出しで触れた自社の一次情報も、ここで一緒に渡します。
そのまま入れない
- 他社記事のURL
- 機密性を確かめていない社内情報
- 学習に使われる設定のまま入力
入れてよい
- 論点を自分の言葉でまとめたメモ
- 外部に出してよいと確認した自社の事実
- 設定を確認してから入力
生成AIのサービスによっては、入力した内容が学習に使われる設定になっていることがあります。機密性の高い情報をそのまま入力すると、意図せず外部に残るおそれがあります。入力する前に、設定を確認してください。
自己流に限界を感じたときの手順書の作り方
チャットで都度プロンプトを打つだけでは、担当者が変わったときに同じ品質を再現できません。
一人で試行錯誤を抱え込む前に、社内のどの業務にAIを使えるかを洗い出します。記事作成でも、構成案づくり、タイトル案出し、下書きのチェックと業務を分けて型を作ると、同じ品質を再現しやすくなります。
型ができたら、プロンプトと使い方を手順書として残します。手順書があれば、担当者が変わっても同じ手順で記事を作れます。
当社は、AI顧問として業務の棚卸しからプロンプトと手順書の作成、社内ルールの整備までを伴走しています。基本の設定と日々の運用は顧客企業の社員が行う前提で、安全に運用できないと判断した業務にはAIを勧めません。
- 初月:業務の棚卸し。AIを使える業務を20〜30件抜き出し、削減時間、費用、難易度で順番を決める
- 2ヶ月目:ツールを選び、プロンプトと手順書を渡して社員が実務で使い始める
- 3ヶ月目:うまくいかない箇所を直し、情報を機密性で3段階に分ける社内ルールを整え、減った時間を月次レポートに記録する
外部に相談する場合の料金相場と、月額に実装が含まれるかの違い
月額だけを比べても総額は分からないので、実装が含まれるか、初期費用があるか、最低契約期間が何ヶ月かをそろえて見ます。
2026年9月3日時点で「AI顧問」を名乗る25社の公式ページを確かめると、月額の中身は会社ごとに大きく違いました。
| 月額価格帯 | 社数(25社中) |
|---|---|
| 月5万円 | 4社 |
| 月8万円 | 1社 |
| 月10〜11万円 | 7社 |
| 月15万円 | 2社 |
| 月20万円 | 3社 |
| 月30〜33万円 | 6社 |
| 月35〜40万円 | 2社 |
| 月50万円以上 | 3社 |
2026年9月3日時点で、「AI顧問」を名乗る25社の公式ページを直接確認し、料金を記録しました。
月5万円のプランは4社ありますが、いずれもチャット中心で実装は含まれません。「激安」を名乗る会社でも月10万円からで、導入500社以上の大手も月5万円から参入しています。
月額の中身を分けているのは、実装が含まれるかどうかです。
- 月8万円で実装まで含む社が1社ある
- 月30万円でも要件定義までで、実装は別見積という社もある
- 初期費用は、初期構築費15万円を別に取る社、ロードマップ作成を30万円で別売りする社、なしの社に分かれる
- 最低契約期間は6ヶ月、3ヶ月、なしとそろっていない
月額の価格帯ごとの社数(25社調査)
25社のうち、いちばん多いのは月10〜11万円の7社で、次が月30〜33万円の6社です。この2つの層に13社が集まっています。
月15万円前後は2社と少なく、訪問を軸にしている社は1社だけで、ほとんどがオンライン専業です。業種を絞った社(製造業特化)は月40万円まで取っています。
価格帯だけでなく、どの層にどんな会社が集まっているかもあわせて見ると判断しやすくなります。
よくある質問
生成AIのプロンプトの書き方は?
役割、読者、出力形式の3つを先に指定するのが基本の型です。「あなたは〇〇です。〇〇向けに、〇〇字の記事を書いてください」の形にすると、出力がぶれにくくなります。
文章生成AIのプロンプトの例は?
まず本文で紹介した構成案を作るプロンプトから試すと、記事全体の流れをつかみやすくなります。構成が固まってから本文のプロンプトに進むと、書き直しが減ります。
AIに文章を書かせるときのプロンプトの書き方は?
目的、読者、文体、文字数の4点を先に決めてからプロンプトに書きます。この4点が曖昧なままだと、AIが独自に解釈して、狙った内容から離れた記事になります。
プロンプトを自分で設計するのが難しい場合はどうすればいいですか?
選択肢は2つです。自分たちで業務を洗い出してプロンプトと手順書を作るか、棚卸しから手順書作成まで伴走する外部サービスに相談するかです。どちらを選ぶにしても、先に3つを書き出しておくと決めやすくなります。
- いま手作業でかかっている時間
- AIに任せられそうな業務の一覧
- 入れてよい情報といけない情報の線引き
まとめ
記事作成プロンプトは、構成案、本文、タイトルと導入文の3つに分けて指示すると、出力がぶれにくくなります。公開前には、他社記事のURLを貼っていないか、自社の事実を入れたか、数字と固有名詞を裏取りしたかを確かめます。
思った通りに動かないときは、目的と読者、文体と文字数が数値で書けているかを見直してください。自分の記事1本で、構成案、本文、タイトルのどこに一番時間がかかっているかを測ってください。手順書に残す段階まで来たら、フォームからご相談ください。
